2012 

                                   

小根付                            
          龍
 今年の干支         
 角は鹿、頭はラクダ、眼は鬼あるいはウサギ(かわいい?)
 体はヘビ、腹は蜃(しん・蜃気楼をつくる伝説の生物)、鱗は鯉、爪 

 は鷹、掌はトラ、耳は牛に似ている。
 喉元には一尺四方(約30p×30p)の逆鱗があり、(触れる
 とたいへん)顎下に宝珠を持つそうです。盛りだくさんな生き物
 です。
       
  
 
  
     
     
     

 緒締  緒〆とも表記されます。根付と、提げるもの(印籠など)の紐の中間に通し、二本の紐をひとつに纏める為に使用されます。
        根付と印籠と緒締が絶妙にコーディネイトされたものには、粋な遊び心が感じられます。


      
        
  インド茜で染め、鶴と亀甲紋で縁起よく。                      夜叉で渋く。
    
                             

                    
                           
 愛   女性の手。マニキュアした爪と愛の証の指輪を赤く。
                       
              指輪には鈴の字を入れました。
                       





 


             


      チェスの駒ナイト。底にはチェス盤を配しました。馬が好きで、小学校の頃から図工のテーマにしていました。いわば原点のようなものです。



    

    
                        
受 難  第35回日本の象牙彫刻展 冨永惣一賞受賞 
      
           
          
                 ペリカンが魚を捕る映像を見て、発想しました。ペリカンと蛸が、この後どうなったか想像してみてください。




           
   おおきなかぶ
              

        昨年、彫刻家の佐藤忠良氏が亡くなりました。よいお仕事をされた立派な人だと尊敬しておりました。 彼が絵を描かれた絵本
        「おおきなかぶ」を根付にし、彼へのオマージュとしました。おじいさんとおばあさんと孫娘と犬と猫とねずみでかぶを引き抜く
          お話です。おばあさんは割愛しました。




                               
           

                                 潮 騒   
     
             
海が荒れた時、何千何万というおびただしいカモメがひとところに集まり、嵐が去るのをじっと待っています。
               その姿には驚きと感動を覚えます。かと思うと、釣り人の魚をちゃっかり失敬する姿も目にします。
               この海で、まだ行方不明の方がひとりいらっしゃいます。鎮魂の思いも込めて彫りました。

 
  小根付

               
                  
                      
 戌                           招き猫
              某CMのお父さん犬というリクエストにより北海道犬を。                                   
             
     

   
  
                            

 

    
    今年もいろんなことがあり、いろんなご縁を頂きました。
  ありがとうございました。
 
 
          お地蔵さま